専攻医の1日
サブスペシャリティ領域専攻医
中村奈見先生の1日
無理なく働きやすいスケジュールで仕事もプライベートも充実。
そんな中村奈見先生のとある日の行動をチェック!
中村奈見医師 32歳 愛知医科大学医学部(2017年3月卒)


起床

ぱぱっと身支度をして出発。毎朝バス通勤しています。

出勤

医師やスタッフのみんなと一緒に5分間のミニ清掃をします。出勤時間は診療科によって異なります。

カンファレンス

NICUとGCU(新生児回復治療室)の職員全員で入院している赤ちゃんたちの情報を当直医から引き継ぎ、共有。今日の治療予定も確認します。

診察

今日担当する赤ちゃんたちの体調をチェック。
この日は4人の赤ちゃんを担当しました。
身体診察や血液検査のデータチェック、超音波検査といった通常の診察のほか、人工呼吸器を付けている赤ちゃんの成長に合わせ、挿管チューブをサイズアップするための交換処置も実施。
特に早産で生まれた赤ちゃんは、皮膚や血管が未熟で繊細なので看護師や理学療法士などと連携し、苦痛やストレスが少ない治療を心がけています。
NICUでは、主治医制ではなくチームでの医療を採用。そのため、全員が入院している赤ちゃんの状態を把握し、誰でも対応できる体制を整えています。

回診

医師だけでなく、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床心理士、学生といった多職種のスタッフと赤ちゃんの状態を共有し、治療方針を話し合います。
赤ちゃんのお母さんやお父さんが加わることもあります。
多職種のスタッフが連携し、意見を出し合って治療に臨むのもNICUの特徴。
年次や立場による差がなく、誰もが遠慮せずに意見を言い合える雰囲気です。

昼休憩

回診後は職員食堂へ。
職場の仲間との会話が弾むランチタイムは、リラックスできるひとときです。

診察

赤ちゃんの治療にあたったり、来院したご家族に赤ちゃんの状態をお伝えし、治療内容や今後の予定を説明したりして過ごします。
NICUを退院した赤ちゃんや子どもたちの外来診療を行う日もあります。

周産期カンファレンス

週1回行われる産婦人科との周産期カンファレンスに参加。出産予定の妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんの状態を確認します。

実習のサポート

学生の実習に同席して指導をサポート。
新生児蘇生インストラクターの資格を持っているので、人形や実際の医療機器を使って出産直後の赤ちゃんを蘇生するデモンストレーションを行います。

退勤

毎日定時で帰ることができるのは、チーム医療のおかげ。
帰りに夕食の買い物をするのがルーティンです。
帰宅後は家事をしたり、夫と一日の出来事を話したり、くつろいで過ごします。
チーム医療体制なので、残業や急な呼び出しなどはありません。
アフター5はゆっくり休んで翌日の勤務に備えることができます。
山田恭聖 教授
中村先生は天真爛漫で周りを明るくする力があります。知識やスキルを上げる努力も惜しまず、何よりチャレンジ精神が旺盛。
何事も経験し、学ぼうとする姿は周りのスタッフの刺激になっています。
竹下覚 医師(講師)
中村先生は赤ちゃんのご家族とのコミュニケーションが上手で、見習う部分がたくさんあります。
こまめに質問や相談をしてくれるので共に働く医師として安心感があり、頼りになる存在です。